ガーミンのvivosmart5を購入し2ヶ月ほど使ってみたのでレビューしたいと思います。
以前からApple Watchも併用して使っているので、Apple Watchとの比較がメインとなります。
vivosmartの特徴であるBoddy Battery機能が気になる方、vivosmartへの乗り換えを検討している方は参考にしていただければと思います。
vivosmart5購入前の期待
BoddyBattery機能
様々なメーカーから発売されているウェアラブル端末ですが、Boddy Battery機能はvivosmartしか備えていない特徴的な機能の1つです。
ボディバッテリー(Body Battery) | 最新の研究に基づく ガーミン ヘルスガイド | Garmin 日本
心拍変動・ストレスレベルなどを分析し、現在の体力を数値で測定してくれる機能です。自分のHPを100段階で表示してくれる機能だと思ってください。
運動をしたりストレスがかかる作業をしていると数値がだんだんと減っていき、睡眠で休息を取ると数値が回復します。なので、適宜その数値を確認して自分の体力がどんな状況にあるのかを知ることができるというものです。データ収集オタクの私としてはとても興味深い機能ですので、ぜひ一度使ってみたいと思っていました。
バッテリー持ち
バッテリー問題はウェアラブル端末の永遠の課題です。常に身につけていたいがためにサイズを小さくしようとするとバッテリー持ちも減少し利便性が低下するという矛盾を抱えています。
Apple Watchだとどうしても夜間は充電器にセットしておくというルーティンになってしまうので、睡眠の計測機能は使うことができなくなってしまいます。
その点、vivosmart5は公式の仕様で稼働時間が約1週間となっていて、一日を通して装着したまま過ごせそうなので、大きなメリットだと思います。
2ヶ月使ってみて感じたメリット
軽くて常に装着していても負担にならなかった
vivosmart5は本体重量が24.5gと軽めなので、一日中装着していても気にはなりませんでした。また、サイズもスリムなのでビジネスでもカジュアルでも問題なく合わせることができました。
ちなみにAppleWatchの40mmサイズはどのシリーズも約30gくらいですので、それと比べてもやや軽めですね。
バッテリー持ちはかなり満足
バッテリー持ちに関しては、当初の期待通り大満足でした。普段AppleWatchを付けていることもあり、充電を気にするのが週1回で済むというのはかなりの解放感を得られます。
もっとバッテリー持ちがいい製品もありますが、1週間持てば許容範囲ではないでしょうか。
2ヶ月使ってみて感じたデメリット
Boddy Batteryをあまり見なくなった
BoddyBatteryの機能はとても面白いと思います。2ヶ月使ってみて、日々表示される数値は結構正確だなと個人的には感じました。なんとなく「疲れたな」「眠いな」という日はスコアが低いですし、朝スッキリ目覚めた時はスコアが100だったりします。
しかし、使っていくうちにBoddyBatteryの数値を確認する機会が減ってきてしまいました。なぜ見る回数が減ったのかと自分なりに分析しましたが、スコア表示の正確さが逆に見る頻度を下げてしまったことが理由なのかなと思います。
実際に使ってみると、疲れた時にBoddy Batteryを見てみたら0に近く、睡眠時間が短くスッキリ寝られなかった日は回復量が少ないといった感じで、自分の疲れの感覚との乖離があまりないためvivosmartでBoddy Batteryを確認しても意外性がないことがほとんどです。
この機能を楽しみにしている人は自分の体力を可視化すると同時に、自分の想定外の時に体力が増減しているという新たた発見(意外性)を期待しているのではないでしょうか。私もその一人でしたが、自分の感覚とあまり変わらないことからその期待は満たされませんでした。
理解していただきたいのは、Boddy Batteryの機能が悪いわけではないです。この機能はガーミン独自の面白い特徴ですし、精度も高いと思います。しかし、今回vivosmartを使って分かったのは、
- 人間の疲労に関する感覚はかなり正確である
- Boddy Batteryはその感覚を数値化する機能である
ということであり、わざわざBoddy Batteryを見なくても自分の感覚を信じればいいなということが分かってしまいました。
日々の自分の健康状態を記録しておきたいという人に向けては使える機能だと思います。ただし、その時々で自分の体力スコアを見てみたいくらいの使い方であればすぐに飽きてしまうと思うのでご注意ください。
ワークアウト機能が物足りない
ウェアラブル端末を使う目的としてワークアウトの記録があります。私はジムに通っているのでランニングやバイクマシンで運動する際にウェアラブル端末で計測をしています。
例えば、ランニングマシンの運動を計測する場合、AppleWatchであれば「室内ランニング」を選択しますが、vivosmartは内外関係なく「ラン」というワークアウトしかありません。
気にならない人の方が多いかもしれないですが、データ記録オタクとしては将来振り返ったときのことを考えると、室内ランニングという風に記録したおきたいという気持ちが強いです。以下に比較を記載しますが、vivosmartはワークアウトの種類が少なくやや物足りないところが気になりました。
ー | vivosmart5 | Apple Watch |
---|---|---|
ワークアウト種類 | 15 | 80 |
ワークアウト例 | ウォーク ラン カーディオ 筋力トレーニング バイク プールスイム ヨガ その他 X トレーナー ステッパー トレッドミル ブレスワーク ピラティス HIIT 屋内ロー | ウォーキング ランニング サイクリング エリプティカル ローイング ステアステッパー HIIT ハイキング ヨガ 機能的筋力トレーニング ダンス クールダウン コアトレーニング ピラティス 太極拳 スイミング 車椅子 マルチスポーツ etc… |
音楽のコントロールができない
細かいですが、スマホで聞いている音楽の操作をできないことは私にとって気になるポイントでした。Apple WatchとiPhoneはその点の親和性は高く、再生中の音楽の情報確認やスキップ・ボリューム調整など簡単な操作ができるので、やはり全く操作ができないというのは不便に感じました。
ちなみにiPhoneとの通知連携は全く問題ありませんでした。
結論:AppleWatchの方が満足度が高いです
以上の理由から、2ヶ月vivosmart5を使ってみた結果、Apple Watchに戻すことにしました。
vivosmartのメリットも多くありますが、総合的に見るとAppleWatchの方が優位性が高いと思います。最後に私がvivosmart5の方をおすすめする人を紹介しておきます。
vivosmart5が向いている人
・Boddy Battery機能を使いたい人(一時の興味でなく継続して使いたい人)
・バッテリー持ちの長いデバイスが欲しい人
・AppleWatchを買う予算がない人
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